新刊雑記 濡れ
恋歌新作の第八夜『もっと ずっと 』。先程、Amazonに上梓しました。ご笑納下さい。
予告通りの『いちゃラブ』ものです。恋歌のは全部そうだろう? って?
ええ、そうですよ。
でも今回は創作時の梅雨の季節に合わせた しっとり系です!
ーーとしたかったんですが、何故か今年は空前の空梅雨。影響されてか完全しっとりとはいきませんでした。
雨の銀座シーンは気に入ってるんですが。
まあ、ヒロインは一人ですが、特徴としては
『最初からクライマックスだぜ!』 ➡ どこが”しっとり”やねん。
官能小説の華はもちろん『濡れ場』です。ここを見せる為に盛り上げる為に、それ以外全部があると言っていい。
でも『濡れ場』重視もすぎると、まして”これ”だけになるとーー逆に一気に色褪せます。ただの交尾の記録になってしまう。
ネットに散見される会話だけの作品は特にその危険性が高い。と言って会話だけで状況を説明するのは難しい。俗に言う説明セリフはよほど巧くやらないと不自然で白けます。
で、新作『もっと ずっと』はその難解なところに敢えて挑んでみました。
読んで頂けるとわかりますが、ほとんど『濡れ場』。日常の部分はちょっとしかない。
そのちょっとで、如何に怒涛の勢いのディープなシーンを説明し、盛り上げるか!?
書いてて楽しかったデス。 三十四世