なんで有料? 開始

そういう経緯で近親相姦研究所へ官能小説の投稿が始まりました。。

創作にあたってまず留意したのは、作品ごとに何かテーマなり、新アイデアなりを必ず入れることです。
既存の作品とは一緒にしたくなかった。納得していない価値基準では、比較された際に、圧倒的不利だと思ったのです。

あ、もちろんこの頃は無料公開です。作者名さえあれば転載もコピーも二次創作もどうぞどうぞでした。おかげで他の方によるスピンオフの作品もけっこう出たようです。

それで第一作は翻訳調でアメリカが舞台。オチは行政の不備をついた母子結婚。

二作目は『睡蓮亭』
タブーのはずの近親相姦が許される秘密の旅館でのいちゃラブですね。

これ以降も色々と試行錯誤を重ね、時には考えついたアイデアが既に商業作品にあったとかの恥ずかしい事もありながら、徐々に恋歌自身が謳う『インモラル・コメディ』の作風が成長してきたのです。

研究所の反応は概ね良好でしたね。

まあ、あそこは他人の悪口を言う人は珍しいかったし。その中でも私書箱使ったりして親しい方も複数出来ました。楽しかったです。

ただ、それ以外の方々の反応は…ほぼなかった。

当時、研究所に行かれていた人ならみられたでしょうが、作品に対しての感想とかはほとんど出てきませんでした。
恋歌の場合で一作につき一桁くらいでしたか。研究所の管理人さんがさかんに感想あげてくださいと勧めているのに関わらず、です。

さすがに哀れと思って頂けたか、管理人さんがアクセス数を公表してくれました。

それによると、新作の公開日に、どん!と5000件以上。初月では計三万件くらい。その後もかなりの期間は月に千件単位のアクセスでした。
なんだ、人気あるじゃん。待ってくれている人も繰り返し楽しんでくれる人も何千人以上いるじゃないの。

で、あのお返事数……か。

恋歌は好調なら一時間で二千字は書きます。だいたい三百字で原稿用紙一枚分として、当時は百枚強の中編が主でしたから、一作あたりの必要時間が二十時間ほどですか。

お仕事をして帰ってから家事を終わらせ、さあ とパソコンの前に座るのがだいたい夜の9時。そこからの時間を切り貼りして二十時間かけた作品のリアクションが、これでした。

やる気にはつながりませんでしたよ。ええ。

その後、研究所の小説コーナーには投稿してくれる人が増え、常連さんも何人かできた事から、それにまぎれるように恋歌はフェイド アウトしていったんです。

研究所自体もやがては閉鎖されましたしね。

あ、それからこんな事も言われました。


「所詮はアマチュアが」
「無料だから読んでやっているんだ」

少し 頭にきました(艦これの加賀さん風に)。

 

十三世

2017年02月07日