なんで有料? はじめ

当時は官能小説書いても、出せる新人賞みたいなものはありませんでした。それもあってこの近親相姦研究所に投稿する事にしたのです。

まず準備として研究所に既に投稿されている作品を読みます。まだこの頃は『常連』と言われる方もおらず、散発的な投稿でした。

で、感想は「う~ん」

プロアマ問わず、今にも続く傾向ですが、日本の官能小説の場合、『小説』より『エロ』重視になります。
これは読者ニーズの主力がそうだからでしょう。当然の話ですね。研究所既存の投稿小説もそうでした。

ただ、恋歌としては物足りなかった。まずは『小説』として成立すべきと思ったのです。
これは今も変わらない持論です。官能だろうとなんだろうと、文字だけの情報で構成され、読者の脳裏で改めて具体化なり映像化された上で理解されるのが小説なのですから。

単に『エロ』だけなら、見るだけでわかる漫画や実写には敵いません。特に現在の日本の漫画は世界一、人類史上最強です。
これに文字だけで対抗するならば、セリフ一つ言い回し一つで多彩な心理描写や事情説明の可能な『小説力』でなくてはならないでしょう。
(だから安易なエロ中心主義の官能小説は現在では漫画やAVに苦戦してお客を盗られ…)

むしろ翻訳小説のほうが参考になった気がします。

その後、市販の官能小説もチェックしてみようと思って、でも本屋さんでレジに持っていくどころか、官能小説の老舗にして最大手のF書院のコーナーの独特のオーラに近づく事も出来ず、結局、古本屋さんでこっそりまとめ買いしました。
お陰でこっちも半分くらい翻訳小説。そして国産も古めだったので、エロ中心で鬱エンドばかり。

結果、国内市場における既存の作品(プロアマ問わず)と、恋歌のイメージする官能小説は違う…と強く思ったのです。

そして研究所の基本となる『近親相姦』には美しい幸福なイメージを持っていた恋歌は、既存ではなく、恋歌のイメージ中心の作品を書こう! としたのでした。  十二世

2017年02月06日